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Weihnachten - ドイツのクリスマス

クリスマス(Weihnachten)は、その昔、キリスト教における最も重要な礼拝式の祝宴で、丸一週間(Weihnachtsoktave)か、それより長い期間(12月25日から新年の1月6日までの12日間)を通して祝う習慣がありました。現代のドイツのクリスマスは2日半のみで、クリスマスイブの昼すぎには店が閉まり、25日と26日は祝日とされています。(もちろんクリスマスまでの1カ月間はクリスマスマーケットが賑わったり、子供達はサンタから12月上旬には既にプレゼントをもらったりと、イベントはたくさんあります。)

クリスマスの伝統には実にいろいろなものがありますが、そのほとんどは地域色の強いものです。中でも最も有名なものは、ドイツのクリスマスツリー(Weihnachtsbaum)です。宣教師達がゲルマン民族に新しい宗教を説いたときによく行った方法は、その民族の伝統にもとづいた風習と新しい信仰とをうまく融合させることでした。その代表的な例はゲルマン民族の地母神ヘルタ(Hertha)の象徴としての「松の木」で、当時、女神ヘルタを迎え入れるために松の枝を家に飾るということは普通に行われるようになりました。これが、「Herthaの松の木」から「クリスマスツリー」へ移り変わる第一歩でした。時が過ぎて、ろうそくの値段が安くなると、家族の人数分だけロウソクを木に飾るようになります。クリスマスツリーは生命の象徴だったので、その他の生命の象徴とされていたもの、例えばりんご、木の実、梨、クッキーなども飾るようになりました。ただし、これらの飾りは重かったので、後の時代にはガラス製のくるみ、りんご、松ぼっくりなどに置き換えられました。

ドイツの東部では、Weihnachtspyramide(クリスマスピラミッド)と呼ばれる飾りをよく見かけます。ろうそくの炎の熱で空気の対流がおこり、飾りの上部についたプロペラが回り、それに合わせて、下部に並んだ人形や飾りがぐるぐる回る仕組みです。(12年前に結婚したとき、ドイツ東部の友人達がこのクリスマスピラミッドをプレゼントとして日本に送ってくれたことがありました。そのときは由来など知りませんでした。)

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【写真:巨大Weihnachtspyramide、ボンにて】

クリスマスには、もともとプレゼントを贈る習慣はなく、19世紀になってやっと定着したそうです。起源はというと、遡ることローマ帝国時代、新年のcalends祭りのために年末に行ったプレゼント交換であると言われています。中世には、年末に王や領主が農民や召使いに対して食料や衣類などをプレゼントしていました。これらのプレゼントは当時給料の一部と考えられていました。後世には、教会の教父がその役回りを受け継ぎました。そしてその風習が年末であったことと、クリスマスが年末に近かったため、徐々にプレゼントを渡す日がクリスマスの時期に移っていったということです。

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mickey10044

Author:mickey10044
男性。1999年より国連職員。

インド、ジュネーブ、ニューヨーク、ボン、ウィーンを経て、現在はイタリア・トリノの国際機関に勤務。IT部門のチーフ。PMP,CISSP。

mickey10044#hotmail.com
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