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継承語教育

これまで何度か、息子の言葉の習得について書いてきましたが、その度に考えさせられたのが、「母語(または母国語)」と「外国語」という区分けです。

僕自身にとってはこの区分けは簡単。日本語が母語、その後習った英語、フランス語、中国語などが外国語で、この区分けが変わることは今後もあり得ません。では息子にとってはどうか。

見た目は日本人で両親も日本人だけど、彼はアメリカ生まれのアメリカ育ち、日本とアメリカの2重国籍です。日本は出生地ではないし、一度も住んだことのない国。そこで話されている日本語は、息子にとっては母語・母国語と呼べるのか?英語は?英語こそ母国語ではないのか?と考えると、「母語」と「外国語」という区分けが不十分だということになります。

最近になって、「継承語」という言葉をはじめて聞きました。継承語教育とは、異言語環境で親のことば文化を育てる教育のことだそうです。外国に住む夫婦の間に生まれた子供が接する言語は、「継承語」と「現地語」に分類することができます。そう、息子にとっては日本語が継承語、英語・ドイツ語が現地語ということになり、これはしっくり来ます。

日本語教育と一口に言っても、(1)国語としての日本語教育、(2)外国語としての日本語教育、そして(3)継承語としての日本語教育など、当然それぞれにおけるアプローチは違ってくるはずです。

カナダのような移民国家では継承語教育の研究が盛んだそうですね。日本語に関して言えば、南米の日系社会における継承日本語教育は、JICAなどでも実施されている模様。興味があるので、もっと調べてみようと思います。


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お邪魔します
継承語・・・初めて聞きました

親の育ってきた文化を「継承」していく、そんなイメージなのでしょうか?
言葉は文化の中の一つの重要な部分なので、この問題は是非また教えてください

タイさん、

僕も今回初めて聞いた言葉です。
母国語とも外国語とも違う位置づけで、新鮮でした。

また新しい情報を入手したら紹介したいと思います。

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プロフィール

mickey10044

Author:mickey10044
男性。1999年より国連職員。

インド、ジュネーブ、ニューヨーク、ボン、ウィーンを経て、現在はイタリア・トリノの国際機関に勤務。IT部門のチーフ。PMP,CISSP。

mickey10044#hotmail.com
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