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ドイツ短期留学体験(3) 移民問題

東西ドイツ統一後まだ間もない1992年の夏に、旧東ドイツのケムニッツ(Chemnitz)という街で、大学院の研究生として2ヶ月を過ごしたときの話。(ずいぶん昔に個人サイトに掲載した記事の転載です)


●移民問題

 東西統一後の1992年というと、旧東ドイツの至る所で、ネオナチ勢力が台頭しているというニュースが、日本でも頻繁に報道されていた時期です。

 ケムニッツの街では事件は多くありませんでしたが、日本人であるがために、ヨーロッパ人の友達はみんな僕のことを心配してくれました。最初は何故かわからなかったのですが、1~2週間街に住んでみて事態を理解しました。

 旧東ドイツにはベトナム人やトルコ人の移民がたくさんいて、ネオナチグループによる外国人排斥運動の標的にされる悲しい事件が時々起こっていました。ケムニッツの人口は約30万人。当時日本人観光客がまず来ることのないこの街で、おそらく日本人は僕一人ではないかいうことでした。アジア人の顔をしているというだけで、石を投げられたこともありました。その時は、旧東ドイツ地域が置かれている厳しい状況に、ただただ驚くばかりでした。

 ある日、学生寮の一室で、ドイツ人学生の友人一人が、「僕と同じ国籍の人間が、ネオナチとしてこのようなことをしているのは本当に恥ずかしい。この国が、君達留学生に嫌な思いをさせてしまって本当に申し訳ない。」と涙ぐんで僕に言ってくれました。心からそう言ってくれた友人のその言葉は、今でも強烈に覚えています。

つづく

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プロフィール

mickey10044

Author:mickey10044
男性。1999年より国連職員。

インド、ジュネーブ、ニューヨーク、ボン、ウィーンを経て、現在はイタリア・トリノの国際機関に勤務。IT部門のチーフ。PMP,CISSP。

mickey10044#hotmail.com
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