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オランダ屋の謎

ボン市内に、Holland Shop(「オランダ屋」とここでは勝手に訳します)と呼ばれる店があります。このオランダ屋、オランダのものなど一つも売っておらず、アジア食材専門なのです。豆腐、味噌、こんにゃくなどの日本のものの他に、中国、韓国、タイ、インドなどの食材を置く、とても小さな店です。近所なので良く行きます。なぜ「オランダ屋」なのでしょう?インド系マレーシア人の店主に聞くと、「よくぞ聞いてくれました」とばかりに、説明してくれました。
holland shop

まだ40年以上前、西ドイツにはアジアからの移民が少なく、アジアの食材を常時扱う店などありませんでした。ところが大使館などがひしめく首都ボンでは、アジア食材の密かな需要がありました。そこに目をつけたオランダ人が、(おそらくオランダ経由で)輸入したアジア食材を車いっぱいに積んで大使館や外交官宅を売り歩いたら、大当たり。競争相手がいなかったので、売れに売れたのだそうです。

勢いに乗ったこのオランダ人の夫婦は、60年代にボンにドイツ初のアジア食材専門の店舗を開店します。すでに移動販売でアジア食材を売る「オランダ人」として親しまれていたので、店の名もそのまま「Holland Shop(オランダ屋)」としたのだそうです。

オランダ屋はドイツ各地の大都市に店舗を広げ、オーナーは財を成し90年代に引退。アジア食材が珍しくなくなった今、ボンの店舗だけになってしまいましたが、現在でも新しい店主に守られ残っています。

【店の場所はこちら】
 Holland Shop
 Wurzerstr. 116, 53175 Bonn


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プロフィール

mickey10044

Author:mickey10044
男性。1999年より国連職員。

インド、ジュネーブ、ニューヨーク、ボン、ウィーンを経て、現在はイタリア・トリノの国際機関に勤務。IT部門のチーフ。PMP,CISSP。

mickey10044#hotmail.com
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