BONNjour ドイツ・ボンの国際公務員
国際公務員歴9年。インド、ジュネーブ、NY勤務を経て現在ドイツ・ボンの国際機関に勤務。国連での仕事のことやドイツでの生活のことなど書き残しています。
Dear ミスター・マンデラ
Mr.マンデラとは、そう、あのネルソン・マンデラ氏のこと。息子が通うインターナショナルスクールの上級生(小学3年生)のクラスで、人権についての授業の一環としてマンデラ氏のことを勉強したそうです。反アパルトヘイトの運動を指導し、逮捕され刑務所に送られたこと、刑務所暮らしで、家族と引き裂かれていても、希望を失わなかったこと、釈放された後、大統領になたことなどを教わった3年生の子供たちが、担任を通じてマンデラ氏に手紙を書いたそうです。そしてなんと、本人から返事が来たというのです。(それにしても、どういうルートで手紙を出したんでしょうね。どうでもいいことですが、気になります。)

子どもたちからの手紙には、マンデラ氏への質問がたくさん含まれていました。マンデラ氏は子どもたちの質問一つ一つにきちんと返事を書いて、送り返してくれたというから驚きです。やりとりは例えばこんな感じ:

オーストリア人のN君 「なぜ物事を変えようと思ったのですか?」
マンデラ氏 「私たちの国では、黒人はきちんと扱われておらず、白人と同じ権利が与えられていませんでした。肌の色や、宗教や、貧富の差に関わらず、私たちはみな同じ人類です。全ての人は尊厳をもって扱われる価値を持っています。私たちの国の法律ではそれが許されていなかったので、それを変えるために闘わなければならなかったのです。」

アメリカ人のAちゃん 「権利のために立ち上がる勇気をなぜ持っていたのですか?」
マンデラ氏 「抑圧されている人は誰でも、自分の権利のために立ち上がるべきです。もし立ち上がることができない人たちがたくさんいて、あなたこそがその人たちのための代弁者になれると期待されていることがわかれば、あなたにはきっと、立ち上がる勇気がでるでしょう。」

子どもたちにとっては、「本の中に出てくる有名な偉い人」であるはずのマンデラ氏から直接返事が来たのですから、本当にインパクトの強い出来事だったはずです。一番飛び上がって喜んだのは、きっと担任の先生だったのでしょうね。まだ8歳の子どもたちが、その手紙の言葉の意味をきちんと理解できるようになるのは、もっと大きくなってからかもしれません。受け取った手紙とそこに書かれていた言葉は、子どもたちの一生の宝物になることでしょう。



"Education is the most powerful weapon which you can use to change the world."
(教育は、世界を変えるために使うことの出来る、最も強力な武器である。)

                              By Nelson Rolihlahla Mandela


この記事に対するコメント

みのりさんの日記は、いつもコメントを残したくなります!

わたしも、中学のときにネルソンマンデラのことを習い、
ものすごく感銘を受けた記憶があります。
その後、大人になり友達に勧められて自伝を読んで、
ますますファンになりました。
また、引っ張り出してきて読もうかと思います。
人に勇気と希望を与えることのできるすばらしい人から、
直接手紙がもらえるなんて、ほんとうにうらやましい!
【2008/02/22 05:34】 URL | えりちん #- [ 編集]

えりちんへ
自伝というのは、服役中に書いたLong Walk to Freedomのことですね。
僕も読んでみよう。さっそくAmazonで買ってみます。

本当にこの子供たちは、すばらしい体験をしたものだと思います。
膨大な量のドライな知識よりも、心に刻み込まれた重みのある数少ないメッセージのほうが、どれだけその子の人生を豊かにすることでしょう。うらやましいですね。
【2008/02/23 23:42】 URL | mickey10044 #- [ 編集]

はじめまして!!
こんにちは。はじめまして、~*yoshi*~です。
私は今年から京都の大学に進学することが決まり、(今自分の夢を頭に描きつつ)この先の進路について考えている今日この頃です。。。
そんな時このブログを見つけました。とても興味深い話ばかりで、勉強になります:D
またたびたびコメントを残そうと思のですが、いいですか??

学校が始まる前に何か本を読んでみたいのですが、おすすめの本とかありますか??
私的なことばかりでほんとすみません。。。
【2008/02/28 16:03】 URL | ~*yoshi*~ #- [ 編集]

~*yoshi*~さんへ
はじめまして。
大学進学おめでとうございます。これからの大学生活とても楽しみですね。
このようなつたないブログですが、そう言ってもらえると励みになります。
更新はあまり頻繁ではありませんが、よろしくお付き合いください。

特にテーマの指定なしでお勧めの本というのはあまりないのですが、あえて選べば....
将来を夢見る若い方に読んでもらいたい一冊はこれ。
黒柳徹子さんの「トットちゃんとトットちゃんたち」。
ユニセフ親善大使として訪れた国で出会った子供たちのことが書かれています。
もしお時間がありましたらどうぞ。感想を聞かせてもらえるとうれしいです。

【2008/02/28 18:42】 URL | mickey10044 #- [ 編集]


丁寧なコメントありがとうございました!!
私は、実は将来国際公務員や、JICAなどのNGOで働くことを希望しており、大学も政策学部で政治、経済、法律に関して幅広く学べる学部を漠然とですが、自分なりに選びました。大学も始まっておらずまだ、明確に自分の中でも何をすればよいか定まっておりません。
だけどそんな時、このブログと出会ってなんだか運命を感じました(笑)
黒柳徹子さんの本、読んでみたいと思います!
また近々感想を送りたいと思います。
ありがとうございました:D
【2008/02/29 14:57】 URL | ~*yoshi*~ #- [ 編集]


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プロフィール

mickey10044

Author:mickey10044
男性
国連職員。ITプロジェクトマネージャー(PMP)。
2006年4月からドイツ・ボン在住。4人家族でドイツでの生活を楽しんでいます。

mickey10044#hotmail.com
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