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ワークライフバランス

ワークライフバランス、何年か前から日本でもしきりにこの言葉が使われているようですね。もちろんドイツでも話題に上がります。日本と比べたら十分バランスがとれているように見えるので、「冗談はやめてくれ」と最初は何度も思いましたが、ドイツはドイツのレベルで、ワークライフバランスの改善を真剣に論議しているのです。フランスやイタリアでもきっと同じことなのでしょう。

先日テレビを見ていたら、日本の企業の人事担当者がワークライフバランスの改善への取組みについて解説していました。でもその内容と言えば、単に会社に拘束される時間を短くするか、休暇などをもっとフレキシブルに取りやすいようにするとか、そんな話ばかり。基本的には、会社の中と会社の外で過ごす時間の割合ばかりに関心があるような感じでした。

本来ワークライフバランスとは、ワークとライフの両方が充実し満足いくようにするための考え方のはず。仕事の時間的な負担が減って、家族と過ごす時間が増えれば、即みんな幸せというような単純なものではないはずなのですが。。。。

例えば国連の職場を例に上げると、
・仕事外の時間を使って学位を取得するための学費の何割かを機関が援助してくれる制度があります。やりたかった勉強ができ、しかも職場にも応援してもらい、それによって将来また上級ポストへ昇進するための土台になります。
・他には、特に途上国の勤務で、国際機関への配偶者の雇用を支援するDual Careerというネットワーク。国をまたがった異動は無理をすると配偶者のキャリアを犠牲にして、人生設計を狂わすことになります。配偶者の「ワーク」へのサポートは、家族の「ライフ」へのサポートであり、異動する本人の「ワーク」へのサポートにまた戻ってきます。
・国連の大きなオフィスでは、語学研修を受けることができます。勤務地によっては家族も受講できたりします。異なる言語圏への異動の多い国連職員にとって、配偶者の現地語の習得は、生活の質や安全にかかわることなのでとても大切です。このあたりはまだまだ改善の余地がありそうですが。

僕の見たところ、「ワークライフバランス!」という言葉を叫んでいる人に限って、すでに勤務時間が短く、さらに時短したいだけの人が多い。「ライフ」を充実させてそれをどう「ワーク」の質の向上に結び付けるか、それによって家族と一緒に納得いく人生設計ができるか、というもっと本質的なバランスを考えている人は、この流行語をそんなに軽々しく口にしないような気がしますが、気のせいでしょうか?
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Dear ミスター・マンデラ

Mr.マンデラとは、そう、あのネルソン・マンデラ氏のこと。息子が通うインターナショナルスクールの上級生(小学3年生)のクラスで、人権についての授業の一環としてマンデラ氏のことを勉強したそうです。反アパルトヘイトの運動を指導し、逮捕され刑務所に送られたこと、刑務所暮らしで、家族と引き裂かれていても、希望を失わなかったこと、釈放された後、大統領になたことなどを教わった3年生の子供たちが、担任を通じてマンデラ氏に手紙を書いたそうです。そしてなんと、本人から返事が来たというのです。(それにしても、どういうルートで手紙を出したんでしょうね。どうでもいいことですが、気になります。)

子どもたちからの手紙には、マンデラ氏への質問がたくさん含まれていました。マンデラ氏は子どもたちの質問一つ一つにきちんと返事を書いて、送り返してくれたというから驚きです。やりとりは例えばこんな感じ:

オーストリア人のN君 「なぜ物事を変えようと思ったのですか?」
マンデラ氏 「私たちの国では、黒人はきちんと扱われておらず、白人と同じ権利が与えられていませんでした。肌の色や、宗教や、貧富の差に関わらず、私たちはみな同じ人類です。全ての人は尊厳をもって扱われる価値を持っています。私たちの国の法律ではそれが許されていなかったので、それを変えるために闘わなければならなかったのです。」

アメリカ人のAちゃん 「権利のために立ち上がる勇気をなぜ持っていたのですか?」
マンデラ氏 「抑圧されている人は誰でも、自分の権利のために立ち上がるべきです。もし立ち上がることができない人たちがたくさんいて、あなたこそがその人たちのための代弁者になれると期待されていることがわかれば、あなたにはきっと、立ち上がる勇気がでるでしょう。」

子どもたちにとっては、「本の中に出てくる有名な偉い人」であるはずのマンデラ氏から直接返事が来たのですから、本当にインパクトの強い出来事だったはずです。一番飛び上がって喜んだのは、きっと担任の先生だったのでしょうね。まだ8歳の子どもたちが、その手紙の言葉の意味をきちんと理解できるようになるのは、もっと大きくなってからかもしれません。受け取った手紙とそこに書かれていた言葉は、子どもたちの一生の宝物になることでしょう。



"Education is the most powerful weapon which you can use to change the world."
(教育は、世界を変えるために使うことの出来る、最も強力な武器である。)

                              By Nelson Rolihlahla Mandela

命の重み

以前の職場で親しかった同僚(女性)が亡くなりました。しかも、その状況から考えて、自分から命を絶ったらしい。友達も多く、とても明るい女性だったのに。一体なにが彼女をそこまで追い込んでしまったのだろう?

残された家族の気持ち、親しかった友人や同僚たちの気持ち、彼女の上司の気持ち、そして何より命を絶たなければならなかった彼女の気持ちに思いを巡らせ、今日は仕事どころではありませんでした。

ふと、身の回りのことに置き換え身震いがしました。僕自身が命をどうするということではありません。部下たちがもし僕が気がつかないプレッシャーやストレスを抱えて、いつかそんな行動を起こしてしまったら、、、そのとき残された家族は?友人は?そんな状況に僕自身が向き合えるのか?黙って考えていると、いらぬ想像をしてしまうので、外の空気を吸いに建物を出ました。

もし仕事のことで悩んでいたのならば、死を選ぶ前に仕事などすっぱり辞めてしまえばいいのに、とはそういう状況に追い込まれていない冷静な人間が言うこと。「命より重いものはない」とは当り前のことだと思っていたのに、彼女にとってはそうは思えなくなってしまった一瞬があったのでしょうか?彼女を知っている一人として、それを止めてあげられなかったことが悔しくてなりません。

コソボ独立宣言を祝う人たち

2月17日(日曜日)、快晴のシュトゥットガルトの宮殿広場(Schlossplatz)にて。気持ちのいい一日でした。

コソボ独立宣言を祝う人たち コソボ独立宣言を祝う人たち コソボ独立宣言を祝う人たち


写真に写っている赤い旗(双頭の鷲のデザイン)は、実はアルバニアの旗。これはコソボの住民の大多数がアルバニア系であることと、コソボの地域を示す独自の旗がこれまで存在しなかったため。それにしても、ここドイツでお祝いムードがこれだけ盛り上がるとは思いませんでした。ところで、独立とともに新たに制定されたコソボの国旗は、青地にコソボの国土を黄色であらわした旗だそうです。

今後、国連のUNMIKによる暫定統治から、EUのEULEXに行政監督が引き継がれることになるので、UNMIKの同僚たちの動きも慌ただしくなることでしょう。

コソボ問題はまだまだこれからだと思いますが、独立は良くも悪くも大きな変化に違いありませんね。あの旗を振っていた人たち、いろんな立場の人がいるのでしょうが、それぞれどんな気持ちでこの独立のニュースを受け止めたのだろうかと、思いを馳せた一日でした。

PMPへの道

フランクフルトにあるプロメトリックの試験センターで、PMP試験を受けてきました。試験時間は4時間!終わった時はぐったりしましたが、その場で合格通知をもらって機嫌よくボンに帰りました。

PMP(Project Management Professional)は、米国のNPO法人Project Management Institute (PMI)が主催する認定試験で、プロジェクトマネジメントに関しては世界で最も広く知られた資格です。応募資格は大卒後、4500時間以上のプロジェクトマネジメントに関する経験ということになっていて、受験申込のときに、プロジェクトマネジメント履歴を、プロジェクト一件一件詳しく申告しました。今まで書いたどんな履歴書より詳しい職務経歴を提出するはめになりました。

PMPはPMIが普及させているPMBOK(Project Management Body of Knowledge - プロジェクトマネジメントの知識体系)の内容をベースとしていて、すべての業種に適用できる汎用的な資格です。僕の専門であるITプロジェクトはもちろん、企業のブランド戦略、建設プラント、商品開発などにも適用できるし、「オフィスの引っ越し」、「コンサートの企画運営」、「顧客意識調査」なんてものでもいいのです。

PMPはプロジェクトマネジメントのスキルや知識だけでなく、「PMI Code of Ethics and Professional Responsibility」という、倫理やコンプライアンス教育に近いような部分を実際の試験範囲に含めてしまっているところが、とても気に入っています。利益のためなら相手を陥れたり、自分に不利な情報を隠蔽したり、部下に無理な残業を強要したり、違法行為をしてもよいというプロジェクトマネージャーは、PMPにはふさわしくないということです。その他には、品質、リスク管理、調達などあらゆる監査に耐えうるやりかたをプロセスとしてプロジェクトの計画に埋め込むやりかたは本当に勉強になりました。

準備期間は4か月。と言ってもフルタイムで仕事をしている身ですから、勉強時間は昼休み、帰宅後、週末などで、それでもたぶんトータルで150時間以上は費やした計算になります。教材はPMBOK Guide、試験対策本、PodCast。我ながらなかなかの集中力でした。うまくいった理由は、仕事と直結しているので、勉強した端から知識が役に立つことと、早い時期に「PMPを受験する」と周りに公言してしまったこと。後に引けなくなれば、やるしかないですからね。。。

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プロフィール

mickey10044

Author:mickey10044
男性。1999年より国連職員。

インド、ジュネーブ、ニューヨーク、ボン、ウィーンを経て、現在はイタリア・トリノの国際機関に勤務。IT部門のチーフ。PMP,CISSP。

mickey10044#hotmail.com
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